リバプール優勢。トッテナムにチャンスは? CL決勝を3賢人が予想! (5ページ目)

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中山 小澤さんが言うとおり、リバプールはキックオフ直後から前から激しく行って、なるべく早い時間帯で先制したいと考えると思います。また、そうしないとスパーズの「守って少ないチャンスをものにする」という狙いにハマりかねないですから。逆にポチェッティーノとしては、なんとか0-0のまま時間を進めて、なるべく打ち合いにならないような展開に持ち込みたいはず。それも含めて、リバプールの3トップと両サイドバックに仕事をさせないことがポイントになると思います。

倉敷 気になるのはリーグ戦が5月12日で終わり、6月1日のCL決勝まで丸々3週間も空白期間があることです。プレミア勢はシーズンを通してタイトなスケジュールで運営されており、ゆったりしたスケジュールには慣れていません。ケガから復帰できた選手もいる一方で、コンディショニングやメンタルコントロールは他の国のリーグより難しいのでは?と心配してしまいます。

中山 怖いのは、インテンシティが意外と上がらなくて、0-0のまま起伏なく時間が過ぎていくという展開ですね。

小澤 会場のワンダ・メトロポリターノ(マドリード)も、ウェンブリーのように大きくて密閉感が薄いスタジアムです。両チームのサポーターの熱気がピッチに伝わりにくく、歓声が抜けていくような感じのなかで戦わなければならないので、プレミア勢にとってはプレーしづらいのではないでしょうか。

倉敷 セミファイナルまでは驚きの連続でファイナルを待つ今季のCLですが、最後はどう結ばれるのでしょうか? 両チームとも、出場停止の選手はいません。

中山 主役級の選手が活躍するなら、おそらくリバプールが優勝するでしょうね。

倉敷 昨シーズン、セルヒオ・ラモスと交錯して負傷交代したエースのモハメド・サラーが活躍すれば、翌日のヘッドラインにもなりやすいでしょうね。昨季のことを思えば心情的にはリバプールを応援したい気持ちにもなりますが、CLの歴史を振り返ると惜しかったチームがまた、という結果に終わることも度々です。

中山 リバプールのファンには申し訳ないですけど、こういうところで負けてしまうのが、なんとなくリバプールのリバプールたるゆえんのような気もして(苦笑)。でも、そのあとにまた奇跡を起こしてくれる。それがあるから、リバプールのファンはやめられない。ジェットコースターに乗っている気分にさせてくれるのがリバプールなので、そういう点では今回もどちらになるのか心配になってしまいます。

倉敷 両監督ともに優勝するイメージがありませんね。クロップはドルトムント時代にブンデスリーガでの優勝経験がありますが、最後の最後で涙を飲むというイメージもある。ポチェッティーノはタイトルとまだ無縁の監督です。どちらが勝ってもきっと感動的な光景でしょうね。

 さて、最後に決勝戦の予想をしてみましょう。まずは中山さんの予想を聞かせて下さい。

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