EL決勝は虚々実々。稀代の戦術家ウナイ・エメリが真髄を見せるか (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Reuters/AFLO

 事実、アーセナルの1点目は、GKが蹴ったロングボールをオーバメヤン、ラカゼットが競り、こぼれ球をオーバメヤンが蹴り込んだものだった。

 5月29日、アゼルバイジャンの首都バクーで行なわれるEL決勝戦。チェルシーに対して、エメリがどんな戦術を用いるのか――。同じプレミアリーグの敵だけに、手の内は知り尽くしている。それだけに虚々実々の戦いとなるだろう。プレミア得点王で戦術的柔軟性も高いオーバメヤンが勝負のカギを握るかもしれない。

 アーセナルが戴冠したら、エメリは、異なるチームで出場したEL4回連続優勝という記録を作る。目標にしていた来季のチャンピオンズリーグ出場権も得ることができる。ベンゲル退任後、クラブの新たな時代の扉を開けることになるだろう。

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