ガムシャラより「落ち着け」。武藤嘉紀が吉田麻也から受けた助言の真意 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 ニューカッスルの残り試合は3つとなった。降格圏18位のカーディフ・シティが21日に行なわれたリバプール戦に敗れたため、現在13位のニューカッスルの来季残留が決まった。

 ただし、武藤としては厳しい戦いが続きそうだ。サウサンプトン戦ではポジションを争うアジョセ・ペレスがハットトリックを達成し、3-1の勝利に導いた。しばらく、ペレスは先発の座が安泰だろう。

 また、武藤とポジションの重なるミゲル・アルミロンが試合中に負傷したが、サウサンプトン戦でベンチスタートだったクリスティアン・アツが先発に昇格する公算が大きい。おそらく次節も、武藤はベンチスタートだろう。そのなかで、何ができるか。

「とにかく、来年を見据えて。もう一個パワーとスピードを上げるために、新しいトレーニングを取り入れ始めています。このオフも、もう一回休むのではなく、完全に状態を仕上げて(次の)シーズンに入っていかないと。

 そこでアピールできなかったら、それこそまた来年、1年何もできないで終わってしまう。とにかく、この1年は絶対に無駄にしたくない。だけど、あまり考えすぎず。悪くないからこそ、前を向いていかないといけないのかなと思います」

 もちろん、今シーズン中にインパクトを残すことができれば、来シーズンにもつながる。

「あと3試合あります。そこで何とか1点獲って終えられるか、終えられないかは、大きな違いになると思います」と、武藤も力を込めていた。

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