インテルFWイカルディの鬼嫁が大暴走。CEOの忍耐も限界か? (4ページ目)

  • パオロ・フォルコリン●文 text by Paolo Forcolin 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ただしCEOのマロッタが、忍耐強く、事態を収拾しようと努めているのは確かだ。その証拠に、4月に入ると5週間ぶりにイカルディをチームに戻している。復帰のジェノア戦で、イカルディは1アシスト1ゴールの活躍を見せたが、彼の謝罪を期待していた者は失望した。イカルディは今回も何も言わなかった。

 とにかくシーズン終了までこのままでいく。そんな暗黙の了解はできているようだ。ただ、そのあとどうなるかはわからない。ブックメーカーは、イカルディが移籍するかしないかの賭け金を受付中だ。

 ひとつ確かなのは、イカルディという選手の価値が、今回の一件で大きく下落してしまったことだ。興味を示すチームはもちろんあるだろうが、イカルディを獲得するということは、ワンダがもれなくついてきて、チームの采配にあれこれ首を突っ込んでくることを意味する。イカルディの獲得を希望するチームは、それなりの覚悟が必要だろう。

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