また「やっちまった」パリSG。金満クラブがCLで味わう悲劇の連鎖 (4ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Getty Images

 こうして悲しみの歴史をまたひとつ積み重ねたパリは、ヨーロッパの頂点に続く果てしなき道のりを再び歩き続けることになった。ケーラー、ブッフォン、キンペンベ。負傷明けにより1-3となるまでベンチで戦況を見つめることを強いられたカバーニ、そして2年連続で負傷離脱によりピッチに立てなかったネイマール。彼らのリベンジにかける思いは、来季、8年目の挑戦を見届けるうえで絶対に見逃せない注目ポイントになる。

 そしていつの日か、パリがビッグイヤーを空に向かって掲げたとき、それまでの苦難の歴史はきっと報われる。苦しめば苦しむほど、それを手にしたときの喜びは格別なものになるだろう。おそらく、いま涙に暮れるパリの男たちの心の支えとなるのは、未来に向けた不屈の精神なのではないだろうか。

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