欧州CL通3人がユベントスの不安材料を解析!「4バック固定は危険」 (4ページ目)

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小澤 前半のVAR判定で、PKではなく直接フリーキックになったシーンもジエゴ・コスタとデ・シリオのマッチアップのところでしたね。

中山 おそらくジエゴ・コスタはキエッリーニやボヌッチとのマッチアップを避けてデ・シリオと対峙したほうが得策と考えての選択だったのだろうと思います。

倉敷 ユベントスは慎重だったのか、選手交代も遅かったですね。選手交代はアトレティコのディエゴ・シメオネがすべての交代枠を切ってからでした。

小澤 シメオネは67分までに全部の交代カードを切っていますからね。ユベントスとしては、サミ・ケディラが使えなかったことも痛かったと思いますが。

倉敷 ケディアラは中盤から駆け上がってシュートを打てる選手ですものね。ロドリゴ・ベンタンクールも良い選手なのですが、やはりディバラが鍵ですね。例えばフェデリコ・ベルナルデスキを右で使って、左にマンジュキッチ、中央にロナウド、トップ下にディバラを起用したほうがアトレティコは嫌なのではないでしょうか。

中山 中盤はピアニッチが負傷交代したので、第2戦に間に合わないとさらにユベントスの中盤の編成が難しくなりそうですね。

小澤 この試合では、シメオネのピアニッチの消し方がよかったですね。とくに後半はジエゴ・コスタとグリーズマンの2トップを縦関係に変えて、完全にグリーズマンを彼に付けました。その辺はアトレティコがしっかり対応できていましたし、さらにタイミングよくコケとサウールが復帰したことも大きかったと思います。

 結局、アトレティコはボランチの選手を4人中盤に並べたときが最もハマる。この試合でそれをできたのも大きかったですし、復帰という点ではジエゴ・コスタもギリギリで間に合ったことも大きかったと思います。モラタもいい選手ですが、ジエゴ・コスタが前線にいるのといないのでは、脅威の部分で違ってくると思います。

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