岡崎慎司はアジア杯の日本戦を全チェック。「もっと上を目指さないと」 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 もちろん、岡崎も日本代表への情熱を失っていない。W杯ロシア大会以降、代表に招集されていないが、「密かに南米選手権を狙う」と語ったこともある。アジアカップの戦いぶりを見て、代表への思いはいっそう強まった。

「こういうふうに(外から)公式戦を見るのは初めてでした。悔しさはありながらも、『自分もあそこに入りたい』という気持ちは増した。自分も、代表でプレーしていた。その代表も監督が代わり、考え方やプレースタイルも変わった。過去の栄光(=実績)から選ばれるのではなく、(今の評価で)自分も新たに選ばれて、代表で挑戦したい気持ちになった。『あのチームに入って』と、そう思いますね。僕もここから自分のチームでがんばるしかない」

 レスターでは途中出場が多く、出場機会はあくまでも限定的だ。そのなかで、どうやって出番を増やしていくか。32歳になった今も、岡崎はイングランドで試行錯誤とチャレンジを続けている。おそらく、日本代表にも同じような視線で戦いぶりを見ていたのだろう。敗戦から何を感じ、どう生かすか。

「力が足りない。もっと上を目指さないと」

 常に向上心を持ち、階段を登り続ける岡崎らしい言葉だった。

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