トルコで香川真司を待ち受ける困難。
それでも新たな環境で復活を期す

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

 移籍するトルコリーグは、ブンデスリーガに比べればレベルが下がる。たとえば、来季のCL本戦出場権が与えられるのはリーグ優勝の1チームだけで、2位はプレーオフからの参加となる。ドイツからはリーグ戦上位の4チームが出場できる。それくらいの違いがある。

 だからといって、すぐに活躍できるという保証はない。香川の繊細なプレースタイルが、荒々しいトルコでどう生かされるのか。

 報道によれば、シェノル・ギュネシュ監督の熱望による獲得とのことだから、ある程度、出場機会は与えられるだろう。とはいえ、トルコでもシーズン後半戦はもう始まっている。新しいチームに適応するのはそう簡単なことではない。

 ドイツとトルコではまるで環境が違う。サッカーのスタイルも違うし、サポーターはおそろしく熱い。そんななかで、新たな環境を得た香川はそこで再生、復活しなければいけない。まだまだ問題なくプレーできるところを示し、もう一度4大リーグのような舞台に返り咲く――それがベストシナリオだろう。



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