香川真司が移籍について改めて言及。「決まると信じて準備している」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 目標はあるが、それが叶うかどうかはわからない。それによって不安な気持ちになるというのは誰でも同じだろう。香川もそんな気持ちと戦いながら、成功をイメージして日々を過ごしている。そして移籍ができたとして、ピッチに立つまでにはまだまだハードルがあるだろうということも理解している。

「やはり3カ月試合に出られていないところもあるので、そこは非常に苦労することもあると思います。仮に移籍したら、すぐ試合がある状況なので、その準備はするなかで、試合に出られてない3カ月というものがあるんだぞということを、想定していないといけない。想定しておけばある程度、問題ないですし、プラスアルファ、トレーニングとケアをしっかりとやれれば、すぐに対応できると思います」

 今季の前半戦で出場がなかったのに加えて、長くウィンターブレイクを取るドイツとは違い、スペインでは1月上旬から試合が行なわれていることで苦労するだろう、という意味だ。

 とはいえ、香川のスペイン移籍に関して、ドイツの主要メディアは悲観的だ。もともと昨年11月に香川がスペインへの移籍願望を吐露したあたりから、冷ややかな見方をしていた。

 ドルトムントのGMミヒャエル・ツォルクが語ったとされるビルト紙の記事によれば、昨年夏にセビージャへの移籍話がなくなったのは、推定600万ユーロ(約7億5000万円)とされる香川のサラリーが払えなかったからだという。その金額を払えるのはトップクラブしかないし、セビージャには払う用意がなかった。たとえシュツットガルトに行くにしても、大幅にサラリーを削らなければならないだろう、というのが記事の趣旨だった。

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