2019.01.07

ラウンド16へ突入するCL。グループステージを4名の達人が総括した

倉敷 アンリ監督をどう評価しますか?

中山 正直、かなり厳しいですね。個人的には、こういう苦しい状況だからこそチームを熟知するジャルディム監督を続投させるべきだったと思いますし、キリアン・ムバッペの売却などで大金を手にしていたフロントがアンリというブランドを買ってしまったということなのだと思います。

 それともうひとつ、このグループでもっとも印象に残っている試合は、4-0という意外な結果に終わった3節のドルトムント対アトレティコでした。アトレティコのディエゴ・シメオネ監督は、今シーズンは攻撃のバリエーションを増やして攻撃的なスタイルへの移行に再びトライしていましたが、この試合では前半に不運な失点をしてリードされたことで、後半開始から攻撃的に出て勝負をかけました。ところが結果的にその采配が裏目に出てしまい、終盤に3失点を喫し、アトレティコには珍しく大敗してしまったという試合です。

 その反省から第4節のホームでのドルトムント戦は少し原点回帰して堅守を維持して2-0で勝利したわけですが、そういう点で、3節の大敗がそれ以降のアトレティコのサッカーに大きな影響を与えたという印象が残りました。結局、その3節の結果がドルトムントとアトレティコの差になり、ドルトムントが首位通過を果たすことになったわけですしね。

 僕も4-0の試合は印象に残っていて、両チームの力の差が出たというよりも、結局は試合の運び方で、アトレティコが少し前がかりに行ったことでドルトムントに多くのゴールが生まれた。いずれにしても、それ以外の試合は順当だったと思いますし、それが最終結果にそのまま表れたグループだったと思います。

倉敷 次にグループBですが、バルサは負けなしの4勝2分けで順当に首位通過、トッテナムが2位通過でした。トッテナムはインテルとバルサに負けて連敗スタートでしたが、最終的にはインテルと勝ち点で並び、直接対決のアウェーゴール差で勝ち上がっています。

小澤 僕は、第2節のスパーズ(トッテナム)とのウェンブリーでの試合が現在のバルセロナにとってキーになった試合だと思っています。理由は、アルトゥールがこの試合で初めて先発し、チャビ(現アル・サッド)のようなプレーができることを初めて披露したからです。それによって、以降、エルネスト・バルベルデ監督はそれまでインサイドハーフで起用していたコウチーニョを一列前にして、アルトゥールをそこに置くことで、イヴァン・ラキティッチ、セルヒオ・ブスケッツという3人で中盤を編成するようになりました。

 ところで、亘さんはスパーズのマウリシオ・ポチェッティーノ監督をどのように見ていますか? 現在の彼は引く手あまたで、レアル・マドリードも彼をほしがっているという報道もあります。アルゼンチン人の彼が、ここまでヨーロッパで監督として評価を上げると思っていましたか?