シント・トロイデン鎌田大地、代表への想い。「2回W杯に出たい」 (2ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

「そんなことないですよ。選ばれれば行きたいし、試合にも出たいです。僕も本当は、昨季フランクフルトに行って、そこで活躍してロシアW杯を狙うことをイメージしていましたから。ただ、それが全然違う方向に行ってしまいました(笑)。4年後のカタールW杯は絶対に出たいですよ。そのときは26歳になって、選手として一番いい時かなと思いますし。その次もまだ30歳だし、できれば2度、W杯に出てみたいと思っています」

――4年後のメンバー入りに向けては「自信あり」と捉えてもいいですか。

「自信というか、願望ですかね。だって4年って、結構長いと思うんですよ。それを思うと、いま調子がよくても4年間ずっと調子のいい人ってどれくらいいるのかなと思ったりします。新しい選手も出てくるでしょうし。いまの選手たちは、たとえば香川真司選手のように、ドルトムントで活躍してマンチェスター・ユナイテッドに移籍したという本当のビッグクラブでやっているわけではないし、そんなに簡単な世界じゃないと思いますから。

 そういう意味では、4年後に自分がどんなリーグのどんなチームでスタメンを張っているかってことは大事だと思っています。僕自身がベルギーで点を取っているといっても、もし4大リーグで出場機会を得られずに苦しんでいる選手がいたとして、僕はそこに行けてないわけだから、比べようがないと思うんです。そう考えると、いまの僕なんて土俵にも乗ってないというか......。

 昨季フランクフルトで活躍していたら、いまごろ絶対に代表に入っていたと思うし、そこからビッグクラブへのステップアップのチャンスもあったと思います。ただ、それができずに、ここで活躍してやっと4大リーグに戻れるかどうかということです。その点で今季は本当に大事なシーズンですし、危機感を持っています」

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