鎌田大地は「得点王は狙っていない」。
でもベルギーで得点ランク3位

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

――ただ、これだけゴールを決めれば、ドイツに戻ってストライカーとして勝負できる可能性もあるのでは?

「まだ来季はどうなるか、わからないですけどね。そういう話になるかもしれないですが、僕はあくまで中盤の選手だと主張はしますし、前の選手として『欲しい』と言われても、たぶん行かないと思います(笑)。もちろん、今年はほかに選択肢がなくここに来ることになったので、自分で選択肢を増やせる状況には持っていきたいですが」

――どうなるにしろ、結果を出すことが次につながるということですね。

「そうですね。今年の夏なんて、昨季結果を出せなかったことで、日本に帰りたいとか、帰るつもりだなんてひと言も言ってないのに、『鎌田、帰国』とかメディアにも勝手に書かれましたから。まあ、うまくいかなかったら帰るものだと思われるのでしょうが、僕は欧州でプロのサッカー選手としてプレーすることが小さい頃からの夢だったのに、なんで1年うまくいかないからって帰らなきゃいけないんですかね。両親や身内にもひどく心配されましたし、僕自身も腹が立ちましたね(笑)。そう言われないためにも、今季は結果を出すしかないと思っています」
(つづく)


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