堂安律らの活躍もチェック。代表復帰へ武藤嘉紀は最大アピールを狙う (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 そして、タッチライン際でアップを行っていた武藤は、最後まで出番が訪れなかった。チームが採用した5-4-1では、ニューカッスルで主戦場にしてきたトップ下やセカンドストライカーのポジションがなく、起用が難しい事情もあった。試合後、武藤は語る。

「(記者:試合について)アグレッシブさなど、前線のクオリティの厚さがなかったと感じました。それでもワンチャンスをとって、自分たちの流れでいけた。アウェーでエバートンを相手に勝ち点1を取れたのは、結果オーライだったんじゃないかなと思います。

(自分は5-4-1の)サイドもできますけど、監督は僕に『(DFラインの)裏に抜けるプレーをしてほしい』ってことで。このまま5-4-1のままいくのか、4-4-2に戻すのか、どうなるかわからないですけど。(自分としてはどういう状況になっても)やっていくしかないですね」

 痛めた左ふくらはぎについては、若干の違和感こそあるものの、コンディションは上向いているという。

「だいぶよくなったので、監督もかなり慎重になってくれていますけど。それでも自分自身、試合に出ないとコンディションが上がってこないと思いますし。次は必ず出られるように。練習から、もう100%できるところを見せていかないと。

 違和感? まあ、ないことはないですけど。ドクターからも『(負傷後)これはやっぱり残るものだ』と言われました。やっていって慣らしていかないといけない。痛みはないので、そこはポジティブに捉えていければいいなと思います。時間が解決してくれるんじゃないかな」

 一方、離脱期間中に行なわれた日本代表の11月シリーズもチェックしていたという。中島翔哉(ポルティモネンセ)、南野拓実(ザルツブルク)、堂安律(フローニンゲン)といった若いタレントが台頭し、日本代表の前線は活性化している。1勝1分に終わった代表の戦いぶりについて、次のように印象を語った。

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