CLで元気がいいイタリア勢。セリエA復権の希望をナポリに見た (2ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by AP/AFLO

 そして今季。大会規定の変更で、2017年のランキングで4位だったイタリアにも、4つの本大会出場枠が与えられることになった。

 ちなみに、イタリア勢がCL本大会に4チームを送り出すのは、2009-10シーズン以来9シーズンぶり。それは、欧州トップ3の座から陥落した期間を意味している。

 自分自身で増枠を勝ち取ったわけではないとはいえ、今季ユーベ、ローマ、ナポリ、インテルの出場4チームは、厚遇に応えるだけの成績を収めている。グループリーグ第4節を終えた段階で、すべてベスト16入りの条件である2位以内を死守。このまま、4チームすべてがグループリーグを突破し、ベスト16入りすれば、ランキング3位のドイツを抜き、ランキング2位のイングランドに肉迫することは間違いない。

 イングランド対イタリアという視点でCLを眺めると、注目区はB組(バルサ、インテル、トッテナム・ホットスパー=スパーズ、PSV)、C組(リバプール、ナポリ、パリ・サンジェルマン=PSG、レッドスター・ベオグラード)、H組(ユーベ、マンチェスター・ユナイテッド、バレンシア、ヤングボーイズ)になる。

 まずB組。インテルの勝ち点は4節を終えて7。対するスパーズは4。注目は、次週、スパーズホームで行なわれる直接対決だ。インテルがこのアウェー戦で引き分け以上の結果を残せば、最終節を待たずに通過が決まる。

 次にH組。11月7日、ユーベホームで行なわれたマンチェスター・ユナイテッドとの直接対決は、途中までユーベの一方的なペースだった。後半20分、クリスティアーノ・ロナウドの先制ゴールが決まった時は、もう1、2点はいけそうなムードにあった。

 しかし、敗れれば3位バレンシアに逆転を許す可能性があったマンチェスター・ユナイテッドは、そこから踏ん張った。終了間際、2ゴールを立て続けにゲット。ユーベに続くグループ2位の座を死守した。

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