2018.11.05

バルサのバルベルデ監督が見つけた「メッシ抜きで勝利するレシピ」

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倉敷 バルサの4点目は83分でした。セルヒオ・ラモスのミスからセルジ・ロベルトがボールを奪い、倒れながらパスを通してスアレスのゴールが生まれました。小澤さん、ああいった場面でしっかり決めるところが特別なステージの選手ですね。

小澤 それだけの価値がある選手だと思いますし、バルサの前線を張れるだけの選手であることを見せてくれましたね。そういう点では、試合の前に倉敷さんがおっしゃっていたように、「メッシがいない分、俺が頑張ろう」というスアレスのエネルギーを感じましたし、これが"メッシ・フレンズ"の力なのでしょうね。

倉敷 ジョルディ・アルバも活躍し、本当に"メッシ・フレンズ"の勝利でした。一方、レアル・マドリーはマルセロが負傷してフィールドアウトしてしまった時点で完全に終わってしまった印象を受けました。

中山 僕もそう思いました。そもそも3点目を奪われたことで絶望的だったわけですが、ダメ押しを食らうようにマルセロが負傷交代してしまいました。現在のマドリーは、マルセロがいないと何もできないチームになっているので、そこでジ・エンドでしたね。

倉敷 マルセロのコンディションも万全ではなかった、イスコも虫垂炎の手術からの復活でした。フレン・ロペテギにとってはいくつかのエクスキューズもあって気の毒な気もしましたね。

中山 クリスティーノ・ロナウドが去ったことで期待されていたマルコ・アセンシオも、今シーズンはあまり調子がよくないですしね。

倉敷 今回のクラシコが行なわれた10月28日は、故ヨハン・クライフのバルサにおけるデビュー45周年記念日だったそうです。かつてクライフが亡くなった直後のクラシコではマドリーがカンプノウで勝ち、バルサは勝利を捧げ損なったことがありましたが、今回はしっかりと勝利を収めることができたわけです。エル・クラシコにはいつもちょっと添えたくなるエピソードがありますね。

 では、あらためて今回のクラシコの総括をお願いします。まずは小澤さんから。

小澤 正直、これほどの大差になるとは思いませんでした。最終的には、マドリーはロナウドがいなかった云々ではなく、監督が不在だったということなのでしょうね。現地スペインのメディアでは、実はもうリーグ戦(第8節)のアラベス戦に負けた時にすでに解任が決まっていて、ペレス会長もそれに向けて動いていたと報じられていました。だからこそ、選手も「この監督に指示されても......」という気持ちがあったのではないかと受け止めてしまいます。今回は、そういうクラシコだったと思います。