クラシコでメッシもロナウドもいない影響はどこに出ていたのか? (6ページ目)

  • photo by Getty Images

倉敷 僕がよく知っている強いレアル・マドリーは自分たちに波が来ている時間帯にマルセロが攻め上がって、コーナーキックをとって、セルヒオ・ラモスがゴール前でひと仕事していました。でもここ数試合のマドリーにはそういったシーンが殆ど見られません。マルセロと並ぶ旗頭であるセルヒオ・ラモスの存在感が薄いのが気になりませんか。

中山 この試合に関しては、最後の失点シーンもセルヒオ・ラモスのイージーミスから生まれたゴールですし、試合を通してパフォーマンス自体が良くなかったし、セルヒオ・ラモスらしさがなかったと思いました。結局、退場することもなかったですしね(笑)。

倉敷 そう、退場はしませんでしたね。そこも話題の一つでした。退場することはないけれど、もっと存在感は示して欲しかったですね。彼もクラシコの顔なのですから。

中山 とにかく後半の立ち上がり10分間で、確かにマドリーはマルセロが1ゴールを決めることができましたが、それ以外にもチャンスを作りながら前線の3人は誰も点をとれなかった。試合を通して見た場合、結局はスアレスというゴールハンターがいるチームとそうではないチームの差になったと言えるでしょう。

 もっとも、後半立ち上がりの時間帯でセルヒオ・ラモスやベンゼマのヘディングシュート、それからモドリッチのポストに当たったシュートにしても、結局は指揮官が何か重い荷物を背負った状態で指揮を執っていて、もうすぐいなくなるといったような状態のチームでは、そういったチャンスをものにできないのでしょうね。勝っているときは、そういうチャンスを逃しませんから。

倉敷 メンタルは大きな要素ですね。では、次回は失点した後のバルサの反撃について振り返りましょう。

6 / 6

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る