2018.10.30

クラシコ大敗→監督解任。ロナウドが
抜けたレアルに何が起きているのか

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 背水の陣のはずだったにもかかわらず、選手たちは「笛吹けど踊らず」。前半の立ち上がりからバルサの攻撃を浴び続けた。前線は迫力に欠け、中盤は後手に回り、バックラインも不安定。ほとんどすべてがちぐはぐだった。

 バルサはセルヒオ・ブスケッツ、イバン・ラキティッチ、アルトゥールの3人のボール回しでリズムをつかむ。そして11分、中央のラキティッチが左サイドを駆け上がるジョルディ・アルバに長いパス。アルバはゴールライン近くまで持ち上がり、深みを作ってからマイナス方向に戻し、フリーで入ってきたコウチーニョがゴールに突き刺した。ボールも人も動く、バルサらしい模範的得点だった。

 レアル・マドリードはその後もボールを握られ、"厳しいレッスン"を受けた。プレスを外され、横に振られ、そうかと思えば縦を破られる。セルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァランは、一流のディフェンダーとは思えない混乱ぶりだった。30分、ヴァランのエリア内でのルイス・スアレスへのファウルはその表われだろう。PKによる失点で、2-0とリードを許した。

 これで試合の趨勢は決したかに思われたが、追い込まれたロペテギは後半、起死回生の手を打った。MFカゼミーロをバックラインに下げて3バックにし、不調のヴァランに代えてルーカス・バスケスを投入して、ワイドに配置。4-3-3から3-4-3にシステムを変更し、両サイドに幅を取って、バルサを高い位置で押し込む。

 50分、バスケス→イスコで右サイドを崩すと、折り返しを逆サイドから絞って入ったマルセロが決め、1点を返した。