2018.10.26

失われたモウリーニョのカリスマ性。
CLで明暗が分かれるプレミア勢

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 この流れがまだ続いているとすれば、次の時代を制するのはドイツでもイタリアでもなく、再びイングランドということになる。

 マンチェスター・ユナイテッド(マンU)、チェルシー、アーセナル、リバプール。前回のイングランド時代に強かったのはこの4チームだ。優勝候補には毎シーズン、イングランドの4強+バルサが挙げられていた。現在のイングランドとは少々顔ぶれが違う。チェルシー、アーセナルに代わり、マンチェスター・シティ(マンC)、トットナム・ホットスパー(スパーズ)がそこに加わっている。

 問われているのは、全体のレベルもさることながら、欧州一になる突出した力を備えたチームがあるかどうかだ。レアル・マドリード、バルサに殴り勝てるチームが現れないと、再びプレミアの時代が到来したとはいえない。

 一時期のマンUにはそれができていた。殴り負けることもあったが、殴り勝つこともあった。正面から撃ち合う力を備えていた。だが、現在のマンUにその面影はない。

 オールド・トラッフォードにユベントスを迎えて戦ったグループHの第3節は0-1の敗戦。相手にゲームをコントロールされる、スコア以上の完敗劇を喫してしまった。プレミアリーグの成績も現在10位。首位をいくマンCに9ポイントもの差をつけられ、ジョゼ・モウリーニョ監督の解任がまことしやかに囁かれている。

 まさに隔世の感だ。マンUが最後にプレミアを制したのは2012-13シーズン。いまから6シーズン前の話だ。CLで最後に決勝戦に進出したのは8シーズン前で、以降は凋落の一途を辿っている。UEFAランキングは現在12位。第2のミランになりつつあるといっても言い過ぎではない。