2018.10.10

必見のグアルディオラの戦術。CL制覇を狙うマン・シティ最大の特徴は?

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倉敷 シティが採用する4-3-3の場合、相手はアンカー、ピボーテのフェルナンジーニョの両脇のスペースを狙ってくるのがセオリーです。それに対して、シティはどういった対応をし、そのポジションのインテンシティを保とうとしているでしょうか。

マンチェスター・シティの今季の基本布陣
小澤
 基本的に、これまでは左サイドバックのファビアン・デルフがその位置まで入っていって、2ボランチを組むような変形したかたちでビルドアップをすることが多かったですし、1ボランチの場合でも相手が1トップであれば2人のセンターバックとフェルナンジーニョを合わせると3人いるので、そこは問題なく対応できていると思います。

 もし相手が2トップで来た時は、フェルナンジーニョの脇を締めるようにイルカイ・ギュンドアンが下りてくるか、あるいは左サイドバックのデルフかバンジャマン・メンディが前に出た時には、彼が少し高い位置にあるスペースを埋めにいくという形で対応しています。その辺りは、相手の出方によってきちんと対応できている印象はありますね。

倉敷 デ・ブライネが8月中旬に右膝靭帯を負傷し、3カ月の戦線離脱を余儀なくされました。大きな戦力を失ったシティはどこまで修正できていて、どこが問題を抱えているのか? 中山さんいかがですか。

中山 ここまでは、デ・ブライネの不在をギュンドアンが埋めています。もちろんデ・ブライネであれば、もっといろいろな局面で1本のパスやひとつのドリブルなどで変化をつけられることは確かだと思いますが、ここまでのギュンドアンも良いパフォーマンスを見せていると思います。

 逆に少し気になっているのが、あまり調子が良くないフェルナンジーニョの存在です。リヨン戦でもそうでしたが、ここはチームのアキレス腱になっているような気がしていて、このポジションには代役も見あたらないという点も懸念材料だと感じます。おそらくリヨンのブルーノ・ジェネジオ監督もそこをわかっていたうえで、あえてナビル・フェキルをメンフィス・デパイの後方に配置した4-4-1-1という形にして、フェキルをフェルナンジーニョのところに当てたのでしょう。

 だからシティの2失点目を見ても、フェキルがしっかりフェルナンジーニョに寄せていって、足で突いてデパイにボールが渡り、デパイがすぐにフェキルに戻してシュートまで持ち込んでいました。さらに言えば、1失点目もフェルナンジーニョのミスパスから始まっていましたし、フェルナンジーニョが不安要素であることが浮き彫りになった印象を受けてしまいました。本気でチャンピオンズリーグ優勝を狙うと考えた場合、さすがにフェルナンジーニョ1枚だけで乗り切るのはかなり難しいと思います。