2018.10.09

ユベントス悲願のCL優勝へ「最後のワンピース」はロナウドの加入

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小澤 間違いなく、ロナウドの退場シーンがきっかけですよね(笑)。あれは完全にバレンシアのCBジェイソン・ムリージョの演技でしたし、スペインメディアでも「あれで一発レッドはない」と一様にロナウドを擁護していました。

中山 僕もこのニュースを知った時に、ピンときました(笑)。もしVARが導入されていたら、おそらくロナウドの退場はなかったと思いますし、結局、VARに否定的だったUEFAも時代の流れには逆らえないというか、各国のリーグで続々とVARが導入されているなか、いつまでもチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグだけがAARだけで対応していくことが困難になってきたということなのだと思います。

倉敷 ちなみにこのファウルを指摘したAARはマルコ・フリッツ、40歳。僕も気になって調べていました(笑)。

 VARに関しては、それを導入すれば済むのかというと、そうではなさそうです。考えなければならないアナログの問題はついてまわります。ロシアW杯ではゴールに直結するプレーに関してのみVARを発動した。でも、イタリアのセリエAでは、ゴールにつながる起点のプレーまでさかのぼってVARの対象とする傾向があります。ペナルティエリアから遠く離れた地点で小さなファウルがあったとする、それがなかったらゴールは決まらなかったはずだ、と考えればノーゴールとするのがイタリア方式です。

 ドイツでもVARは大きな問題になっています。判定の基準が曖昧なら、もうVARをやめた方がいいという声もあるほどです。背景にあるのはVAR専門のチームの不適切な介入です。名主審と言われた人たちが引退し専門チームの核になっているのですが、彼らには見えてしまうものが多すぎるようです。主審が吹かないファウルまで指摘する、あらゆるファウルを見つけ出そうとしていると不評なのです。

 VARをどう運用するかはVAR先進国でもなかなか難しい問題です。結局は人間の目でやることだから、あやふやになっているところをどう許容するかという根本的な問題から突き詰める必要があるのです。とにかく同じような場面でVARを使用したり、しなかったりすることが不自然です。ロシア大会でも同じようなことがたくさん起こっていましたね。