柴崎岳、代表招集もヘタフェで出番なし。リーガで戦うには何が足りない? (3ページ目)

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 AS紙のヘタフェの番記者であるホセ・アントニオ・デ・ラ・ロサは「いいMFだと思っているが、リーガでそのポジションには高いフィジカルレベルが要求される」と、日本人MFが中盤の底でプレーするには身体の強さが足りないことを強調する。

 柴崎が望むポジションでプレーすることはスペインでは難しいと、地元記者たちの見方は厳しい。だが一方で、柴崎の攻撃面のパフォーマンスについてはすばらしいものだと評価している。

 問題は、ヘタフェでの試合出場があまりにも少ないことだ。これについてホセ・アントニオは「問題は頭(メンタル)の問題だと見ている。プレーに関して自分自身に対する自信が足りていないように見える。自信を取り戻せば、昨シーズンのケガをする前のパフォーマンスが戻ってくるはずだ」と、柴崎が以前のパフォーマンスを取り戻すことを期待している。

「もっと多くのものを自分たちにもたらさないといけない。レベルを上げないといけない」

 ボルダラス監督のこの言葉に、柴崎はどのような返答をみせるか。冬の移籍市場でチームを変えることを決断するのか、それともヘタフェで腐ることなく練習し、ボルダラスへアピールし見返してやるのか。すべては柴崎次第だろう。



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