2018.09.20

盤石の勝利。ロナウド退場後に今季のユベントスの強さが際立った

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Getty Imeges

 立ち上がりは、バレンシアがショートパスを主体にうまくボールをつないでチャンスを作れば、前半10分あたりからは、ユベントスがサイド攻撃を中心に、バレンシア陣内に攻め入る時間を増やしていった。

 方法こそ異なるものの、互いが特長を発揮して攻め合う展開は、非常に見ごたえがあり、おもしろい試合だった。

 しかし、突然起きたまさかの出来事が、試合への興味をたちまち激減させてしまう。よくも悪くも注目の的だったロナウドがレッドカードを受け、退場となったのである。

 正直、スタンドの記者席から見ていても、何が起きたのか、わからなかった。

 ユベントスの左サイドバック、アレックス・サンドロがゴール前へ送ったクロスが合わず、プレーが切れたその瞬間、バレンシアの選手たちがゴールライン上にいた追加副審のもとに駆け寄り、猛抗議。すると、主審が追加副審に何ごとか確認し、ロナウドにレッドカードを提示した。これまでCLで数々の得点記録を打ち立ててきたレジェンドが、154試合目にして初の退場処分という新たな記録を書き加えることになった。

 信じられないといった様子で、その場に倒れ込むロナウド。確かに、映像を見直してみても、何が処分の対象となっているのか、よくわからない。

 ロナウドは、座り込んでいたバレンシアのDFジェイソン・ムリージョの頭に手をやってはいるが、暴力行為というほどのことではない。あるいは、左サイドからのクロスに対してゴール前に入っていく際、もつれながらムリージョを倒したこと(映像では、ロナウドが蹴っているようにも見える)が、処分の対象となったのか。いずれにしても腑に落ちないジャッジで、主役は涙を浮かべながらピッチを去らなければならなくなった。

 ロナウドのユベントスでの"CLデビュー戦"は、わずか30分足らずで、まさかの結末を迎えた。