ベンゲルの去ったアーセナル。エメリ新監督の改革は吉と出るか (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 はたして、エメリ新体制のアーセナルはどこまで躍進できるだろうか。1999年から2004年までアーセナルで活躍した元ナイジェリア代表FWヌワンコ・カヌ氏は、「アーセナルが優勝するにはミラクルが必要」と断言する。言葉の真意を次のように説明した。

「新しい監督がやってきたら、チームとしてまとまるまで相応の時間が必要。新加入選手も適応するのに時間がかかる。エメリ監督は新しいメソッドを持ち込もうとしているのだから、十分な時間を与えるべきだ」

 プレミアリーグ開幕戦の相手は、昨季に圧倒的な強さを誇ったマンチェスター・Cである。振り返れば、昨シーズンの2月下旬に行なわれたリーグカップ決勝(0-3)と、その4日後に行なわれたプレミアリーグ(0-3)の連戦で大敗し、ベンゲル体制は一時代の終焉を強く印象づけた。

 そのマンチェスター・Cを相手にどこまでやれるか──。苦戦は避けられそうにないが、まずはエメリ監督の初陣に注目したい。

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