クリンスマンが驚いた日本のプレー。「組織は見事で、フィジカルが強い」 (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

「日本は期待以上の活躍をして世界を驚かせたが、たぶん日本の選手自身も驚いていたのではないだろうか。そして期待以上のことをするときに、彼らは恐怖心を持ってしまった。コロンビアに勝っていいのか、ベルギー相手に2点もリードしていいのか......。実力があるのに、自分たちの力を信じ切ることができず、それが敗因となってしまったのではないか。本当に残念だ。

 ベルギー戦の後半開始からの15分間の日本は、たぶん、今大会のなかでも決勝戦のフランスに次いですばらしいプレーをしたチームだったと思う。一番心が躍るサッカーを見せてくれた」

 最後に、早すぎる敗退をしてしまった母国ドイツについては、かなり手厳しい指摘をしている。

「ドイツは自分たちに満足してしまっていて、必要なハングリー精神をまったく持っていなかった。AからZに至るまで、選手から協会、用具係に至るまで、全員がアプローチを誤っていた。その過程はアルゼンチンとまったく同じだ。ただ両者が異なったのはその後だ。ホルヘ・サンパオリはすぐにベンチを去ったが、ヨアヒム・レーヴは残った」

 それが何を意味するかまでは、クリンスマンは口にしなかった。

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