W杯のVARや日本について外国人記者が放談!「日本は経験不足」 (3ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao photo by Sano Miki

 優勝したフランスにはこんな評価がある。

「チームとしての面白さは欠いたが、バランスのよさが光った。アントワーヌ・グリーズマン、キリアン・ムバッペ、オリヴィエ・ジルー、ポール・ポグバ、エンゴロ・カンテ、ラファエル・ヴァラン、サミュエル・ウムティティ、ウーゴ・ロリスと、各ポジションに完璧ではないが、好選手がいた」(前出:ドイツのハリング記者)

「ときおり芝居がかった演技でファウルをもらいにいくプレーはまったく好きになれないが、ムバッペのスピードは脅威。いまはまだ成長過程にあるが、近い将来世界ナンバーワン選手に登りつめる可能性を秘めた選手」(前出:イタリアのクーロ記者)

 一方でフランスは、初戦のオーストラリア戦に続き、決勝のクロアチア戦でも今大会から導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の判定で得たPKで勝ち越すなど、VARの恩恵を受けたことが優勝につながったとする声もある。

 そのVARについては、導入を歓迎する声も多いが、否定的な意見もないわけではなく、評価は割れている。

「うまく活用されていたと思う。すでに導入されているブンデスリーガではVARの判定が論議の的となったこともあったが、今大会はそれほど問題になることもなかった。判定までの過程もスムーズで、私は好きだ」(前出:ドイツのハリング記者)

「大会序盤には多々問題もあったけど、仮にVARがなければ、韓国がドイツに勝つことはなかった(韓国の先制ゴールは一時オフサイドと判定されたが、VARの結果、ゴールが認められた)。もちろん、まだどの場面でVARが行なわれるかなど、はっきりしないこともあり、不透明な部分はある。

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