2018.07.16

クロアチアの敵だらけだった
決勝のピッチ内外。「我々は不運で敗れた」

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 とはいえ、前半、クロアチアが攻勢に立った時間帯でそのまま先制していたら、試合はどうなっていただろうか。あるいは後半、クロアチアが3点目を失う前に同点に追いついていたら、どうなっていただろうか。

 ダリッチ監督の「我々は不運で敗れた。おそらく今大会でもベストゲームができていた。我々が成し遂げたことを誇りに思う」という言葉も、決して負け惜しみには聞こえない。判官びいきでクロアチアに肩入れするわけではなく、単純にワールドカップ決勝への興味という点において、クロアチアが"ピッチ外の敵"と戦わなければならなかったのは残念だった。

 ワールドカップでは初めて導入され、大会序盤から物議を醸すことが多かったVARは、悪い意味で今大会を象徴するものだったと言っていい。

 そんなVARが最後の最後に、いい意味で今大会を象徴する存在だったクロアチアの快進撃を止めてしまうのだから、あまりに皮肉な結末と言うしかない。

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