2018.07.03

スペインは1000本ものパスの無駄使い。
敗退は決して偶然ではない

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 とはいえ、スペインをほぼ完璧に封じた手応えは決して小さくないだろう。体格に恵まれた選手がここまでなりふり構わず守りを固めてくるとなると、今後対戦するチームにとって、ロシアはかなり厄介な存在となるはずだ。

 これでロシアは、1970年メキシコ大会(当時はソビエト連邦)以来のベスト8進出。それでも、チェルチェソフ監督は喜びを表情に出さず、今の気持ちを聞かれても「答えはシンプル。もう次のゲームのことを考えている」。そして、こんな言葉で試合後の公式会見を締めくくった。

「自分たちが行ける最高のところまでたどり着きたい」

 静かだったモスクワの街でも、まだまだ控えめながら、あちらこちらから歓喜の歌声が聞こえてきた。これから先、その歌声はもっと大きくなるのかもしれない。

◆アルゼンチン撃破。優勝候補フランスの穴は「驚異のムバッペ」にあり>>

◆南アW杯のメンバー入りは絶望。そのとき突然、川口能活の携帯が鳴った>>

関連記事