W杯番長3人が対戦3カ国の弱点を発見。日本の16強入りは十分ある (6ページ目)

倉敷 それでは、ポーランド戦に話題を移します。ポーランド国内では肩を痛めて出場が危ぶまれているセンターバックのカミル・グリクのコンディションが一番の注目を集めています。小澤さん、もし彼が不在なら監督が描くプランも違ったものになりますか?

小澤 違ってきますよね。最終ラインでの安定感、ボールを跳ね返す能力、そしてリーダーシップと、このチームの大黒柱ですからね。もし本当に彼が離脱することになった場合、ポーランドにとっては大きなダメージになると思います。

倉敷 日本のメディアがロベルト・レバンドフスキの話題に集中するのは当然ですが、実はグリクのコンディションこそが重大なポイントです。中山さんは、ポーランドをどのように見ていますか?

中山 そもそもこのチームが強くなった背景には、センターラインがしっかりしているという部分があります。CFのレバンドフスキ、MFのグジェゴシュ・クリホビアク、DFのグリク、そしてGKのヴォイチェフ・シュチェスニー、もしくはウカシュ・ファビアンスキと、チームの柱がしっかりしていました。

 ところが、最近はクリホビアクが所属クラブのウェストブロムで出場機会に恵まれていなかったり、ここにきてグリクがケガをしてしまったりと、その屋台骨が揺らいでいます。チームとしてもピークを過ぎた感じがあって、以前と比べるとFIFAランキングも下がっていますし、日本にもチャンスがあると思います。

小澤 注目は、アダム・ナヴァウカ監督が4バックを使うのか、3バックを使うのか、という部分ですね。予選中は4バックでしたが、昨年11月からは3バックをテストし続けています。4-4-1-1なのか、4-4-2なのか、3-4-2-1なのか。グリクのケガもあるので、蓋を開けてみないとわかりません。

 それと、チーム状態が下降気味の中、シーズン終盤からエースのレバンドフスキも調子を落としているようにも見えます。日本が付け入るスキは十分にあると思います。

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