W杯番長3人が対戦3カ国の弱点を発見。日本の16強入りは十分ある (5ページ目)

中山 とにかくアフリカ勢については対策が難しいですね。3チームの中では最もコンパクトな状態を保ちにくい相手だと思います。先日のガーナ戦を見てもわかるように、プレッシャーがかかれば普通に長いボールを多用してきて、そうなると相手のFW陣にスピードがあるので最終ラインがどうしても下がってしまい、コンパクトな状態を保てないという懸念があります。前線の大迫が孤立してしまわないような、緻密な戦略が必要になるでしょう。

倉敷 アフリカ勢はメンタルがチームに半端ない影響を与える傾向があるので、絶対に先制点を許してはいけません。気分が乗るといくらでも点を取りにきます。しかし、一方でいつまでも点が取れなければ集中力を奪うことも可能です。彼らができるだけイヤな気持ちになるように、相手の嫌がることをたくさんすることが大事です。

中山 絶対に乗せてはいけませんね。たとえば、現在アミアンというフランスのチームでプレーしているFWムサ・コナテなどはその典型です。あるゲームではまったくシュートが決まらないと思って見ていたら、パリ・サンジェルマンやマルセイユのようなビッグクラブとの試合では別人のようなプレーで複数ゴールを決める。そういう試合では手がつけられない選手になるので、イライラさせることも重要になると思います。

倉敷 2002年W杯のキャプテンだったアリュー・シセが監督です。あの時のセネガルは開幕戦でフランスを破って勢いに乗り、ベスト8まで勝ち上がりました。

中山 シセ監督は、その時に4-1-4-1のアンカーでプレーしていましたね。また、シセがセネガルの年代別代表監督を務めた時代の選手が現在の主力になっているため、アフリカ勢にしては珍しくまとまりがあるチームになっています。個人の能力に加えて、組織力という点も侮れないと思います。

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