W杯番長3人が対戦3カ国の弱点を発見。
日本の16強入りは十分ある

倉敷 では、セネガルについて。中山さんからお願いします。

中山 この試合も、日本が苦手なアフリカ勢との対戦ということになりますね。まずセネガルについては、エースのサディオ・マネを筆頭に中盤から前線の駒が豊富だという点を押さえておく必要があります。

 彼ら特有の身体の使い方やスピードが要注意になりますが、その一方で、マネ以外のアタッカーはシュートが雑な面もあります。もちろん想定外のスーパーゴールを決めることもよくあるのですが、フィニッシュが決まらない試合は本当に決まりません。

 そういう点でいうと、まずはマネをしっかり抑えることを考えつつ、粘り強いディフェンスをすることが大事になると思います。いいかたちでシュートを撃たせなければ、枠を外してくれる可能性は意外と高いのではないでしょうか。

倉敷 小澤さんはセネガルをどう分析していますか。

小澤 それほどオーガナイズの部分は細かくないので、基本的には個の能力を生かして向かってくると思います。そうなると、中盤を省略してロングボールが多くなってくるでしょうから、セカンドボールがカギになると思っています。

 その点では、中山さんがコロンビア戦の話で触れたように、日本としてはできるだけコンパクトにして、味方との距離を縮めた中で、うまくオフサイドを使いながら対応していく必要があります。

倉敷 「アフリカの選手は球際で最後のひと伸びがある」という証言は、多くの代表経験者から聞かれます。1対1でボールを奪うのは難しいし、もしセカンドボールを拾うスペシャリストを置かないなら、日本は相手を諦めさせるまで、できる限りの数的有利を作り続けなければならないわけですね。

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