2018.06.13

優勝候補ブラジル、ドイツの落とし穴を、
W杯の達人3名に聞いてみた

   小澤 まずこのグループの特徴は、いずれも本大会に10回以上の出場歴を持っている経験豊富なチームだけで構成されていることです。ドイツは19回目、メキシコは16回目、スウェーデンは12回目、韓国も10回目を数えます。

 ただ、今大会でいえば間違いなくドイツが頭ひとつ抜けている存在でしょう。大会前のオーストリアとの親善試合は敗れましたけど、それは当落線上のメンバーを起用してテスト的な色合いが強かったからだと感じましたし、その実力に疑いはありません。

 ただし、レロイ・ザネをメンバーから外したことだけは意外でした。ザネは次世代のスター候補ですから、これでもしW杯で結果を残せなかった場合は「ザネをメンバーに入れなかったからだ」と、批判されることは間違いないでしょう。とはいえ、マルコ・ロイスも滑り込みでメンバー入りを果たすなど、どのポジションにも質の高い選手を揃えているので、死角はないと見ています。

中山 僕もこのグループの首位通過はドイツになると思っています。ただ、そんなドイツにも気になるネガティブなデータがあるんです。それは、W杯で優勝したヨーロッパのチームは、このところ軒並み次のW杯でグループリーグ敗退という失敗を犯しているというデータです。

 たとえば1998年大会で優勝したフランスは2002年大会で、2006年大会で優勝したイタリアは2010年大会で、2010年大会で優勝したスペインも2014年大会でグループリーグ敗退を喫しています。

 この法則でいくと、今回はドイツの番なんです。もちろん過去の出場したW杯ですべてグループリーグを突破しているので、ドイツに限ってはそんなことはないと思いますが......。

倉敷 そこまで続くとさすがに気になりますね。でも、世界と戦えるチームのベースを国内で賄える環境は相変わらず有利です。今回は23人のうち15人がブンデスリーガ勢で、特に後方のポジションは国内組で固めています。バイエルン・ミュンヘンの7人を軸に、はっきりとした特徴のあるチームですね。