メッシは輝けるか。FIFAより詳しい3人がW杯グループリーグを分析 (7ページ目)

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倉敷 小澤さん、クロアチアについてはどうですか?

小澤 このチームはルカ・モドリッチ、イヴァン・ラキティッチの中盤2人が中心になるでしょう。彼らはレアル・マドリー、バルサで主力を張っている選手で、その彼らを中心にしたテクニカルなクロアチアらしいサッカーを体現している印象があります。しかも、前線からGKまで綻びも見当たらず、バランスの取れたチームになっていて、ベスト8を狙えるだけの実力があると見ています。

中山 攻撃面のみならず、守備面においてもGKダニエル・スバシッチを筆頭に能力が高い選手がそろっています。センターバックのデヤン・ロヴレンにしても、チャンピオンズリーグではリバプールのウィークポイントと言われることもありましたが、代表ではまだ高い信頼を誇っていますしね。

 それと、大会前のブラジルとの親善試合を見ても、前半は前から組織的なプレスをかけてブラジルに自由に縦パスを入れさせていなかったですし、チームとしての隙も見当たりませんでした。後半はメンバーも代えたりして、ネイマールのゴールなどにより0-2で敗れてしまいましたが、この時期の親善試合はテスト色が強く後半は参考にならないケースが多いですし、まったく問題ないと思います。

倉敷 では小澤さん、改めて本命のアルゼンチンの注目点についてお願いします。

小澤 やはり31歳のメッシ自身もこれが最後のW杯になるだろうと言っていますし、最大の注目はメッシのパフォーマンスになるでしょうね。今季はバルサで早い時期に二冠を決めて、W杯に向けてコンディションを調整していますし、サンパオリ監督も何度もバルセロナに足を運び、メッシと面会して入念にコンディション確認をしているようなので、トップフォームで大会を迎える可能性は高いと思います。

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