メッシは輝けるか。FIFAより詳しい3人がW杯グループリーグを分析 (5ページ目)

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中山 発売のタイミングによってゲレーロの記述が違っているので、読む方は面白いかもしれませんね(笑)。いずれにしても、ペルーはなかなかの好チームですが、そこに経験豊富なゲレーロが入るか入らないかで、得点力も含めたチーム力は随分と変わってくると思います。

小澤 対戦国にとって嫌でしょうね。それまで積み重ねたスカウティングもゲレーロ抜きで対策を練っていたでしょうし、直前になって再び出場することが決まったので、改めて分析し直さないといけませんから。

倉敷 デンマークは、過去のW杯で27ゴールを記録していますが、すべてペナルティエリア内からのシュートでした。対戦国にはこういったデータの分析が重要ですね。

中山 本命のフランスとデンマークの過去の対戦でいうと、フランスは2002年大会で3戦目のデンマークに敗れてグループリーグ最下位での敗退という屈辱を味わいました。その一方で、優勝を果たしたユーロ1984と2000、そして1998年W杯フランス大会は、いずれもグループリーグでデンマークと対戦しています。もちろんフランス国内では、ネガティブな歴史より、ポジティブなジンクスを大きく取り上げていましたが。

倉敷 4チームの移動距離を見ると、モスクワ拠点のフランスが5166キロ、カザン拠点のオーストラリアが4834キロ、モスクワ拠点のペルーが5020キロと、3チームの差はあまりないのですが、アナパでキャンプを張るデンマークだけが9320キロと、倍近い移動距離を強いられます。この差が試合結果にどのように影響するでしょうか。

 では、次にグループD。小澤さん、お願いします。

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