2018.06.09

アルゼンチン代表がW杯前に
トホホ状態。イスラエル戦中止で大騒ぎ 

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 そんな状態で、選手たちが落ち着いてプレーすることは難しい。メッシをはじめ並みいるスター軍団を擁しながら、W杯予選では南米の最後の一席をどうにか手に入れたということも、それと無縁ではないだろう。

 そして今回の騒動である。

 今もアルゼンチン代表の混乱は続いている。急遽、イスラエルに代わる試合の相手を探しているが、急には難しいだろう。候補に挙がっているのは小国のサンマリノとアルバニアだが、このままではどことも練習試合ができないまま、W杯の本番を迎える可能性が高い。

 追い討ちをかけるように、もうひとつ不手際が浮上した。アルゼンチンサッカー協会は、選手たちがロシアに渡る前に、「バチカンで法王フランシスコ一世に謁見を賜る」と発表した。法王はアルゼンチン出身で大のサッカーファンでもある。

 しかしその発表から数時間後、バチカンの公式Twitterが、「法王にそんな予定はない」とのコメントを出したのだ。バチカンがこのような否定の仕方をするのは前代未聞のことである。協会側に何らか不手際があったと思われるが、アルゼンチンの面目は丸つぶれだ。

 こうしてアルゼンチン代表は、史上まれにみる最悪のアプローチでW杯を迎えようとしている。ピッチの外での出来事が選手たちのプレーに影響を与えないよう、サッカーを愛する者としては心から願うばかりだ。

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