CL決勝を待ちきれない3人が、ジダンとクロップの戦術を夜通し語る (5ページ目)

倉敷「リバプールはいつも通りの戦い方をする」。そう多くの人が考えるでしょうから、"嘘をつく"カードはクロップが持っていそうです。引いて守ってカウンターを狙うか、それとも従来のやり方で、前からプレッシャーをかけて戦うか、意外な選手の起用はあり得るのか、興味深いですね。
 
 おふたりがキープレーヤーにと考えるのは誰ですか?

中山 もちろんリバプールはサラーが間違いなくエースですけど、僕はフィルミーノがマドリー相手にどこまで自分の仕事を遂行できるかという部分に注目したいと思います。つまり、サラーやマネを活かすためのスペースを彼が作ってあげられるかという部分と、2人が手詰まりになった時に、自分がフィニッシャー役を務められるかという2つの部分です。

 マドリー側ではマルセロです。彼のストロングポイントが出るのか、裏を狙われるというウィークポイントが出てしまうのか。これによって、試合結果が大きく左右されると思います。当然、大舞台で常に違いを見せるロナウドの"一発"もカギになると思いますが。

小澤 キーマンというわけではありませんが、僕はヘンダーソンとイスコ、もしくは途中交代で入るアセンシオのマッチアップに注目したいと思っています。理由は、リバプールが前からはめにいった場合、マドリーのトニ・クロースとルカ・モドリッチはそれを外すプレーができるので、どうしてもヘンダーソンの両脇にスペースが生まれてしまうからです。

 そうなった場合、ライン間で受けるのが得意なイスコやアセンシオが確実にそのスペースを取りにいくはずなので、ヘンダーソンがその動きをどこまで抑えられるか、あるいはリバプールがチームとしてどう対処するかがポイントになると見ています。

倉敷 スコアが大きく動くゲームになるのか、静かなゲームになるのか。イメージとしてはホーム&アウェーならマドリー優位、一発勝負なら休養十分なリバプール、なんですけどね。

中山 リバプールが勝つとしたら、劇的なゲーム展開で優勝するようなイメージがありますね。これは過去の歴史からくるイメージではありますけど。

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