欧州サッカーで増えた大量ゴール。誘発する「ストーミング」とは? (2ページ目)

  • サイモン・クーパー●文 text by Simon Kuper 森田浩之●訳 translation by Morita Hiroyuki


 ワールドクラスのチーム同士の試合でも、このトレンドははっきりしている。2014年のワールドカップ準決勝でドイツがブラジルから7点を奪ったときは、1試合限りのことだろうと思われた。だがこの試合は、やがて顕著になるトレンドの前兆が一気に噴き出したものだった。

 実際、これ以降、ゴール数の多い試合が目立つようになる。ここ2シーズンのCLのラウンド16以降で、多くのゴールが入った試合を挙げてみる。


■2016~17シーズン
●ラウンド16
パリ・サンジェルマン 4-0 バルセロナ(第1戦)
バイエルン 5-1 アーセナル(第1戦)
マンチェスター・シティ 5-3 モナコ(第1戦)
バルセロナ 6-1 パリ・サンジェルマン(第2戦)
アーセナル 1-5 バイエルン(第2戦)
ドルトムント 4-0 ベンフィカ(第2戦)

●準々決勝
ユベントス 3-0 バルセロナ(第1戦)

●準決勝
レアル・マドリード 3-0 アトレティコ・マドリード(第1戦)

●決勝
ユベントス 1-4 レアル・マドリード

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