サラーは、もはやメッシ級なのか?サッカー観戦のトリデンテが激論 (6ページ目)

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倉敷 背景のひとつとして考えられるのが、チャンピオンズリーグの出場権を争うライバルチームの存在です。出られるのはこの3チームのうち2チーム。同じ街のライバル、ラツィオのシモーネ・インザーギは3バックでひとつのスタイルを作り上げた。今季の印象はとてもいい。

 インテルを率いる監督はローマ前監督のルチアーノ・スパレッティです。ここでも比較される。ディ・フランチェスコにとっては実績も重要でしたが、自分の色を出すことも必要だったのではないでしょうかね。

中山 たしかにディ・フランチェスコの頑固な一面が目立った2試合でしたね。ただ、ローマも5-2から最終的には1点差まで追い詰めてトータル6-7にまで持っていったことは評価したいと思います。ベスト4に残ったことは、きっと来シーズンにもつながるのではないでしょうか。

倉敷 ファイナルに進んだリバプールの話はこのあともできますので、グッドルーザーだったローマの話を最後にしましょう。ローマは来シーズンの上積みを期待できますか? ディ・フランチェスコとローマはサイクルの途中にあるとお考えでしょうか?

小澤 ローマのスポーツディレクターのモンチにとっては就任1年目なわけですから、そういう点ではサイクルはまだ始まったばかりと見ていいと思います。

 彼の目利き、スカウティング能力からすれば、今後も安くて優秀な選手を次々と獲得するでしょうし、逆に高く売れる選手は高く売ってクラブの財力をアップさせるというセビージャ時代の実績通りの仕事をすることは間違いありません。来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権も獲得しましたし、今後のローマは期待できると思います。

 気になるのは、センターバックとデ・ロッシのところです。守備と攻撃のビルドアップのところで肝となるトライアングルですが、どうしても守備で脆さを見せているので、そこは来シーズン以降、特に欧州の舞台で勝ち抜いていくためには補強が必要になってくると思います。

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