2018.05.21

サラーは、もはやメッシ級なのか?
サッカー観戦のトリデンテが激論

  • photo by Getty Images

中山 ゲームの入り方は、ローマも悪くはなかったと思います。3バックにした効果も出ていたと思いますし、シュートを放つところまではできていました。ただ、リバプールの対応もうまかったと思います。

 小澤さんがおっしゃったように、シンプルに両ウイングバックの背後のスペースにボールを蹴ることで、特に左サイドのコラロフの背後のスペースをサラーに使われるシーンが増えました。3バックの弱点を突かれた格好になって、そこから歯車が狂い始めたのではないかと思います。

小澤 結局、ローマはみすみすリバプールの土俵でサッカーせざるを得ないようなシステムを使ったという点は、ローマ側から見れば致命的なミスだったと感じます。

 それと、ディ・フランチェスコが2枚替えをして4バックに戻したのは、67分のことでした。4-0になるまで3バックを引っ張ったというところは、そこも含めてハーフタイムにスパッと4バックに変更してもよかったのではないかと思います。

 もちろん4バックにしたとしても5失点した可能性はありますけど、実際に4-3-3にしてからの展開を見ると、ボールロストの局面でも距離感のバランスが良く即時回収もできていたので、やはりディ・フランチェスコの判断は遅かったのではないでしょうか。

倉敷 リバプールも試合の終わらせ方がよくありませんでした。5-0とリードしていながら2失点、ローマはこれでホームでの逆転劇に期待を抱けた。気になったのは2失点ともサラーがフィールドアウトしてからだということです。

 今のリバプールにおいてサラーはバルサにおけるメッシのような存在かもしれません。彼がいないとまるで別のチームです。75分にサラーに代わって投入されたダニー・イングスは直前の国内リーグ戦で復帰してゴールも奪っていましたから、クロップは何か最後にプラスアルファを期待したのでしょう。でも残り時間15分は長い。追い詰められたローマが爪痕を残すには十分な時間でした。もちろんサラーのコンディションは監督しか知らないことですが、サラーを使い続けていればもっと楽に勝ち上がれた気がします。