日本でいちばん「世界の超一流FWを知る男」は、W杯ベスト8を狙う (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 プレミアリーグでも、イングランド代表のハリー・ケイン(トッテナム・ホットスパー)やベルギー代表のロメル・ルカク(マンチェスター・ユナイテッド)ら世界有数のストライカーと対峙し、彼らの特徴やクセ、抑えるポイントを肌で感じ取ってきた。こうした経験は、6月14日に開幕するロシアW杯でも大きく生かされることだろう。

 そのW杯で、吉田はどこに目標を設定しているのか――。プレミアリーグ初の日本人センターバックとしてレギュラーの座を掴んだ吉田らしく、目標を高い位置に設定して高みを目指すと語った。

「ベスト16にコンスタントに入っていくというのが、日本代表にとって大事になってくると思う。そこが一番、現実的な目標だと思いますけど、理想はベスト8。まだ日本代表が行ったことのないところに上ってみたいなと思う。そうしないと、日本代表の評価も一向に上がらないので。

(個人的な目標は)ベスト8に行くこと。日本の新たな歴史を作ることになると思うので。イコール、それは誰もやったことがないので、僕はそこを目標にしています。現実的にいえばベスト16に行くことかなと思いますけど、そこにコンスタントに行けるように。今大会だけではなくて、将来的に見て、常にベスト16に入っていけるようにしなくてはいけないと思う」

 イングランドでさらなるステップアップを誓った今シーズンだったが、吉田の思い描く1年にはならなかった。しかしプレミアリーグで揉まれ続けたことで、4年前のブラジルW杯時に比べると、吉田の経験値は飛躍的に伸びている。

 吉田本人にとっては不本意なシーズンだったことだろう。しかし、ロシアの地に向かう日本代表にとって、大きな力になるのは間違いない。

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