あるぞ、岡崎慎司の代表復帰。視察の西野監督「ちゃんと見ているよ」 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 懸念はやはり、痛めている左足首の回復具合だ。4月14日のバーンリー戦後、チーム練習中に左足首を負傷。3試合連続で欠場し、プレミアリーグの残り2試合の出場も微妙な状況にある。

 岡崎は「やれる自信があるところまでいっていない。毎回、靴を履いて、動いてみて、『やめよう』となる。けっこう、厄介な場所。やれるなら、来週なのかな」と語り、足首と相談しながら復帰時期を決めたいと説明する。

 西野監督は「ハイリスクを負って試合までもっていくのは、その後にも影響すること。香川もそうだし、ケガを抱えているメンバーは、少し焦りではないでしょうけど、やっぱり可能性を最大限に求めたいのは、岡崎にも感じました」と気遣った。

 岡崎としては、足首の様子を見ながら5月13日に終了する今シーズン中の復帰を目指すことになる。ただ、「リーグの残り2試合に出られなくても(5月30日に行なわれる壮行試合の)ガーナ戦で試すことはできるのでは?」との記者団の質問に対し、西野監督は「可能性は求めたい」と返答。もう少し広い期間のなかでコンディションを見極めたい意向を示した。

 もちろん、視察を受けた選手が招集を確約されているわけではない。岡崎も「(視察に来たからといって西野監督は)『選ぶから』みたいなことを言わない人」と気を引き締める。しかし、気持ちが高ぶってきたのは確かなようだ。

「今は早く復帰して、ひとつでも試合に出ること。気持ちとしては、代表に呼ばれれば、俺にできることはあると思う。(プレミアリーグで)あと2試合やり切る。その後は、W杯に行けるか行けないかは俺が決めるわけではないので。行けるのなら自分の最大限、今季にやれたことで代表の力になれたらいい」

 レスターの次戦は、5月9日に行なわれるアーセナル戦。焦る気持ちを抑えながら、ここからラストスパートをかけられるか。

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