あるぞ、岡崎慎司の代表復帰。視察の西野監督「ちゃんと見ているよ」 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 ただ、代表を外れていた期間も、岡崎はプレミアリーグの高いレベルで戦ってきた。レスターでの役割はセカンドストライカー。献身的に守備を行ないながらゴールを積極的に狙う仕事を、イングランドで精力的にこなしている。

 こうした周囲をサポートしながら攻守両面でチームに「スイッチ」を入れる動きを、西野監督は評価しているという。試合後、記者団の前で語り始めた。

「こういうハイレベルなステージでやっている。得点だけではない仕事が岡崎の特徴であり、ストロングでもある。それは、みんなが評価しているところ。そのうえで得点が獲れれば(さらによい)。ただ、プレミアでそういうしっかりしたところも出している。プレミアでも得点が獲れていないことはない。

 チームや他の選手のためにとか、サポートプレーというのが岡崎の特長。そういう貢献度っていうのは自分もすごく(評価している)。そこが代表でも足りないところというか、そういうスピリットが必要なので。

(評価しているのは)僕だけじゃない。サッカーで一番のベースというか、そういうスピリットがまず、いろんなプレーを生むことでもあるので。それをやり続けている岡崎がいる。それも、こういうレベルのなかでやっているんでね。『ちゃんと見ているよ』ってことです」

 長く代表から遠ざかっている岡崎にとっても、西野監督の訪問はモチベーションにつながったようだ。岡崎は語る。

「試合前に軽く挨拶して、話して。みんなに言っているとは思うんですが、『(解任に関して)どういう経緯で』と話をしてもらった。来てくれた時点で、それなりにひとつの駒として考えてくれてると思う。

 まあ、選ばれるか選ばれないかは別として、そういうふうに見てもらえていることが自分のモチベーションになる。日本代表に入っていないことが続いているけど、それでもプレミアリーグでやってきたことが代表の力になるはずだと思っているので」

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