2018.04.06

現地取材。ポーランドは日本を
ナメているか、それとも警戒しているか

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by MB Media/Getty Images

 試合前々日、ポーランド代表のアシスタントコーチであり、データ分析を担当するフーバート・マロヴィスキ氏は「日本と韓国には似ているところがあり、彼らの最大の特長は俊敏さと組織力にある」と指摘したが、韓国はまさに自らの強みを活かしてポーランド攻略を狙った。

 韓国がポーランドに対抗して3バックを採用したことで、試合は重心の低いチーム同士がパスの組み立てで打開を試みる"重たい"試合となった。

 韓国は早いタイミングで相手左WBと左CBの間のスペースにグラウンダーのボールを送り、CFソン・フンミンと左WGイ・ジェスンを走らせることでチャンスを作った。実際、韓国の2点目も、エリア左に走り込んだパク・チュホに右WBトナシュ・ケジオラが対応し切れなかったことから生まれた。

 GKヴォイチェフ・シチェスニーは「ポーランドの右サイドからピンチが多かったのは、相手によるところが大きかった。僕らのミスではないし、あまりそれは重要ではない」と語っていたが、ポーランドのメディアは右サイドの守備を問題視していた。


 3バックはポーランドにとってあくまでもオプションであり、日本戦では4バックを採用することが想定されるが、この試合で韓国が見せた俊敏性を活かした攻撃は、システムに関係なく日本にとって大いに参考になるだろう。

 試合後の記者会見で韓国を相手に苦戦をしたことについて問われたアダム・ナバウカ監督は、「それでも試合には勝った。親善試合はW杯に向けた準備にすぎない。今日の試合はチームを成長させるうえで非常に重要だった」と、手応えを口にした。