2018.04.05

CL4強ほぼ確実のレアル、バルサ。
大勝の陰に「落とし穴」はないか

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 レアル・マドリードとバルサ。ウィリアムヒル社の予想では、両者の優勝倍率はともに3.25倍で、バイエルンの4倍を抑え、本命の座を分け合っている。

 とはいえ、主役はどちらなのかといえばレアル・マドリードだ。チャンピオンズカップ時代、1973~74シーズンから3連覇したバイエルン以来、42年ぶりの快挙達成なるか。これこそが今季最大の焦点だ。国内リーグで現在首位に立つバルサがレアル・マドリードにそれを許せば、たとえ国内リーグで優勝しても喜びは大きく萎む。

 両者がともにベスト4入りしたならば、決勝対決の期待も膨らむ。揃ってベスト4に残ったのは過去に6回。このうち準決勝で対戦したケースは2回(2001~02、2010~11)あるが、決勝対決は一度もない。早くも組み合わせ抽選の結果が気になる。

 それぞれ問題点がないわけではない。レアル・マドリードについて言えば、開始3分、クリスティアーノ・ロナウドのゴールで先制した後は、ユーベに支配を許すことになった。アウェーゴールを奪った余裕には見えなかった。てこずった原因は、C・ロナウド、カリム・ベンゼマの2トップ下に、イスコを据えた4-3-1-2の布陣と深い関係があるように見えた。

 言い換えれば、それはアンカーにカゼミーロ、その斜め前方にトニ・クロースとルカ・モドリッチを配置した中盤ダイヤモンド型4-4-2だ。これがユーベの4-2-3-1とマッチアップすれば、サイドアタッカーの数で劣るレアル・マドリードは、モドリッチとクロースが両サイドに開かざるを得なくなる。2人が4-3-3のインサイドハーフを任された際には起こりにくい不安定さが、イスコを2トップ下に据えることで露呈するのである。