ポーランド人記者「我々はポット1。日本に負ける姿は想像できない」 (4ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao photo by AFP/AFLO

 もちろん、ポーランドには他にもいい選手がいる。グジェゴシュ・クリホビアク(ウェストブロム)、ウカシュ・ピスチェク(ドルトムント)、ヤクブ・ブワシュチコフスキ(ヴォルフスブルク)、カミル・グロシツキ(ハル・シティ)......みんな重要な選手で、彼らこそがポーランドの屋台骨を支えている。

 ただ、主力選手にケガ人が出るようだと、穴を埋める選手はややレベルが下がるだけに、苦しい戦いを強いられることになるかもしれない。残念ながらポーランドの選手層はそれほど厚くない。

 ロシアでは、まずグループリーグ突破が目標になる。そして、もしかしたらユーロ2016と同じくらいの成績、つまりベスト8には進めるかもしれないし、それができればポーランドとしては大成功といえる。ポーランドが最近出場した2002年日韓大会、そして2006年ドイツ大会では、1勝しかできずにグループ突破を逃しているからね。ただ、今回はベスト8進出も実現可能だと思っている」

――ポーランド代表のいい点、悪い点についてはどう分析していますか。

「ひと言では語りつくせないが、とてもいいサッカーをしている。攻撃に関しては32チームのなかでも屈指だと思う。予選10試合で28ゴール数を記録し、その多くがレバンドフスキの得点だったとはいえ、彼だけではなくて(予選はケガで欠場が多かった)アルカディウシュ・ミリク(ナポリ)も得点源として期待できる。

 一方、守りには多少問題を抱えていて、昨年11月のメキシコ戦(0-1の敗戦)でもそれが出てしまっていた。ただ、アダム・ナバウカ監督もそこは気にしているだろうし、本大会までには修正してくるはずだ。守備がもう少し安定すれば、ポーランドはかなり強くなるし、ポット1にふさわしいチームになる。レバンドフスキの状態さえよければ、大成功を収められるはずだ。

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