ギプス風装具をつけた香川真司「1カ月遅かったらW杯は無理だった」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 対戦相手のフランクフルトには長谷部誠もいる。そこに現れれば、ドイツ人記者だけでなく、日本の報道関係者の目にもさらされ、コメントを求められることになる。もちろんコメントを断ることは可能だし、実際に、過去の不調時などにはノーコメントで通すこともあった。

 だが、この日の香川はここまでケガに関する情報が漏れてこなかったのが嘘のように、堂々とメディアに対応した。

――長谷部さんと会って話すのは久しぶりですか?

「そうですね。かなり久しぶりですね」

――どんな話を?

「いや、別に。今のチームと代表と(について)」

――ケガの状態は?

「報道通りですね。(あと)2、3週間くらいです」

――固定しているが、固定は最初からしていた?

「最初していて、復帰の段階でちょっとそこで炎症が見られて、痛みがなかなか減らなかったのでMRIを撮りにいき、それでこうなったという順番です」

 復帰のめどが立ったからなのか、3月下旬の日本代表の合宿には参加できないと腹をくくったからなのか、香川は淡々とケガについて説明した。そして代表についても、心境を明かす。

――3月の代表合宿に間に合わせたかったのでは?

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