岡崎慎司、まだエンジン全開といかず。ハリルの代表選考はどうなる? (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 結局、岡崎は60分ちょうどでFWケレチ・イヘアナチョと交代。選手交代ボードをよく確認するまでもなく、すぐにベンチまで戻っていったところを見ると、試合前から「60分だけ」と出番が制限されていたのかもしれない。いずれにせよ、岡崎のプレミアリーグ第30節は60分の出場で終わった。

 肝心の試合結果は、レスターがリーグ最下位に沈むWBAを相手に4-1で快勝。岡崎との交代で出場したイヘアナチョが1ゴール&1アシストの活躍を見せた。

 しかし、リーグ戦で5連敗中のWBAは60分を過ぎると緊張の糸がプツリと切れ、まったく走れなくなったなかでの活躍だった。岡崎を入れた先発メンバーで慎重に試合に入り、後半途中からトドメをさした。そんな一戦であった。

 レスターの次戦は、3月18日に行なわれるチェルシーとのFAカップ準々決勝になる。岡崎は「(リハビリ中も)FA杯のチェルシー戦で自分が必要になると思っていた。そこで一気にポジションを取って、最後のラストスパートをかけれたらと思います」と意気込む。

 そのチェルシー戦までに、コンディションをどこまで上げられるか。そして、試合で危険なプレーをどれだけ見せられるか。ベテランと呼ばれる年齢になった31歳の岡崎としては一歩一歩、焦らずに階段を上がっていきたいところだが、FAカップで上位進出を目指すレスターとしては、背番号20の奮闘が不可欠になる。さらに15日には、3月下旬に強化試合を行なう日本代表メンバーも発表となる。

 レスター、そして日本代表にとっても、岡崎のコンディションは気になるところだ。

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