2018.03.07

レアルが「バルサ風味のサッカー」で
PSGを撃破。CL3連覇に近づく

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦。サンティアゴ・ベルナベウで行なわれた第1戦(2月15日)は3-1だった。レアル・マドリード有利のスコアには違いないが、アウェーゴールルールに基づけば、実質的な差は2点未満。大きな差ではない。言ってみれば67対33の関係だ。パリ・サンジェルマン(PSG)ファン、及び接戦を望む第三者にとっては、期待感を抱かせるスコアである。

 ところが、第2戦を前にネイマールが負傷。誰よりも欠けてほしくない選手が戦線離脱を余儀なくされた。67対33だった関係が、75対25ほどに広がるなか、第2戦のホイッスルは鳴った。

PSG戦でベスト8進出を決定づける先制ゴールを決めたクリスティアーノ・ロナウド 最大の注目はレアル・マドリードの布陣だった。第1戦は4-3-1-2的な、中盤ダイヤモンド型の4-4-2。アンカーにカゼミーロ、その両脇にルカ・モドリッチとトニ・クロース、そして2トップ下にイスコを置く中盤の構成でスタートしたものの、サッカーは空転した。PSGペースで試合は進んだ。そして、前半33分、PSGのアドリアン・ラビオに先制のアウェーゴールを許してしまう。

 前半終了間際、クリスティアーノ・ロナウドがPKを決め、レアル・マドリードは1-1にするが、アウェーゴールルールに基づく不利な状況は、後半も残り時間7分の段階まで続くことになった。

 事態が好転するきっかけは、後半34分に行なわれたメンバーの交代だった。イスコとマルコ・アセンシオ、カゼミーロとルーカス・バスケスの2枚替えである。中盤ダイヤモンド型4-4-2から、中盤フラット型4-4-2へと、布陣変更を意味する交代でもあった。