CLパリ対マドリーで大逆転はあるか。欧州番長の3人が可能性を探る (6ページ目)

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倉敷 パリが逆転勝利を収めるとしたら、打ち合いに持ち込んで攻め勝つしかなさそうです。しかし、マドリーは攻守の柱であるクリスティアーノ・ロナウドとセルヒオ・ラモスがそれぞれ調子を上げてきて、いよいよチャンピオンズ一本に目標を絞った雰囲気です。第2戦はマドリーが完封できるとも思いませんが、パリが無失点で勝つのも無理だと思います。

中山 主審のジャッジにも注目したいです。アル・ケラフィ会長も愚痴っていますが、毎回パリは判定に泣かされているという歴史があります。やはり、お金の力で急速に強くなったパリは、ヨーロッパサッカーの嫌われ者なのだと思います。仮に今回奇跡的に勝ち抜けたとしても、きっと準々決勝ではバルセロナやマンチェスター・シティなど、パリに勝たせないような組み合わせになるんじゃないでしょうか(笑)。特に今シーズンは法外なお金を使ってネイマールを獲得し、一気に移籍マーケットの相場を吊り上げてしまったことで一部から批判もありますから。

小澤 潜在的に、人々の中に「パリには勝たせたくない」という意識はあるでしょうね。パリが本当の意味でヨーロッパのビッグクラブになりたかったら、そのハードルや潜在的な意識から出てしまう不利なジャッジを乗り越えて勝ち抜いていく圧倒的強さが必要です。

 でも、第1戦後にエメリが記者会見で済ませればいいところを、わざわざミックスゾーンにまで降りてきて各スペインメディアに対して不利、不当なジャッジと主張してまわった立ち振る舞いを見る限り、私は逆効果で余計に敵を増やしたような印象を持っています。マドリーとの第2戦で、エメリ率いるパリがそのハードルを乗り越えられるのか注目しましょう。

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