宇佐美貴史がフル出場&2戦連続ゴール。ブンデス2部で復調していた (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by picture alliance/AFLO

「(自分たちが3点を先行して)相手もアタフタしていましたし、そんなにやられる気はしなかったです。(追加点を)獲れていれば、また試合は変わったと思いますが、1失点をしてしまってからだいぶ(攻撃を)受けるテンションになってしまった。守り切ろう、このまま3-1で終わろうというようなギアに入ってしまった。

 うちは1-0で勝っているときも、2点目、3点目を奪って勝とうというようなチームではない。1点入ったら、その1-0を堅く守り切るというチーム。それはいい部分でもあるのですが、今日はまったくもって逆方向に出てしまった。失点からリズムをどんどん崩してしまったと思います」

 自身のプレーについてはこう整理した。

「もう少しボールを回しながら、というのが自分の理想ですけど、J2もそうでしたが、ドイツの2部リーグではこういう内容の試合というのはあるものだと思います。相手がガツガツくる中で、すぐにボールを蹴って、CB相手にすごくプレッッシャーをかける。そこで拾えれば、そこからまたチャンスが広がるんですけど、後半に関しては拾えてなかったですし、なかなかない経験をしたなと思います」

 2部のサッカーの中でも戦えた。それを「貴重な経験をした」と表現した。1年ぶりのフル出場とはいえ、チームでの立ち位置を常に考えているところは宇佐美らしい。

「(監督に起用される優先順位を)上げていかないといけない。チームが首位に立っていたときでさえ、上位とやるときはあまり攻撃的にはいかないチームなので、守備的に戦うことを監督がチョイスをするときでも使われるようにならないと。でも、今日は攻撃的にいくという話はしていて、メンバーを見ても完全にそういう内容、布陣だったので出られました。この前のフュルト戦での得点も評価してもらえてのことだと思います」

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