2018.02.10

マドリーかパリか。CL大一番の展開を、
欧州人より詳しい3人が予測

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蹴球最前線──ワールドフットボール観戦術── vol.8

 2017-2018シーズンの後半戦、各地で最高峰の戦いが繰り広げられる欧州各国のサッカーリーグ。この企画では、その世界トップの魅力、そして観戦術を目利きたちが語り合います。

 サッカーの試合実況で日本随一のキャリアを持つ倉敷保雄、サッカージャーナリスト、サッカー中継の解説者として長年フットボールシーンを取材し続ける中山淳、スペインでの取材経験を活かし、現地情報、試合分析に定評のある小澤一郎──。

 今回のテーマは、チャンピオンズリーグ(CL)、決勝トーナメント注目のカードである、パリ・サンジェルマン対レアル・マドリードの展望。調子の上がってこないロナウドは、移籍したネイマールは? 両監督の采配は? 3人が展開を予測しました。

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――今回は、CL決勝トーナメント1回戦の中から、まずは最大のビッグマッチ、マドリー対パリ(第1戦;2月14日、第2戦;3月6日)からお願いします。

ホームでの大一番でロナウドはゴールを決められるか?中山 このカードを展望するうえで最も大きなポイントになるのは、大不振に陥っているマドリーがパリ戦までに復調できるのかどうか、ということだと思います。

その点で言うと、ラ・リーガ第20節(1月21日)のデポルティーボ戦からジネディーヌ・ジダン監督がイスコをトップ下に置いた4-4-2から、昨季までの4-3-3にシステム変更したことで、少し変化の兆しが現れているのは間違いないと思います。特に今季初めて「BBC」がスタメンで再結成された翌第21節(1月27日)の3位バレンシアとのアウェー戦では、マドリーらしい戦いをして、難しい試合を4-1で勝利することができました。

 ただし、正直言って、この変化が本物かどうかはまだ微妙なところですね。事実、続く第22節では、アウェーとはいえ下位のレバンテと引き分けを演じてしまいましたし、肝心の「BBC」も昨季までのような脅威を相手に与えることはできませんでした。2試合連続2ゴール中だったクリスティアーノ・ロナウドは相変わらずシュートミスやボールロストが多く、1点リードした直後の後半81分には珍しく途中交代を命じられてしまいました。

 昨季までのロナウドならその采配に不満を露わにしていましたが、その試合ではおとなしくベンチに下がっていたところを見ると、おそらく本人も不調を自覚しているのでしょう。やはりエースの完全復活なくして、パリに勝つのは難しいと思います。